INTERVIEW

INTERVIEW
2023.11.21

『”ありたい姿”で生きていく』西田剛の、生き方。vol.2

西田剛|株式会社SASAERU代表取締役

PROFILE

西田剛|株式会社SASAERU代表取締役 GO_NISHIDA

西田 剛(にしだ・ ごう)1986年鹿児島県出身。阪南大学より、2009年に横浜FCに入団。その活躍が認められ、2012年からアビスパ福岡に完全移籍し2013年シーズンまでプレー。 翌シーズン、愛媛FCへ移籍後は、キャプテン、副キャプテンを務めチームに貢献。その後2021年シーズンをもって愛媛FCを退団し、2022年1月14日、現役引退を発表。ポジションはフォワード。 現在は愛媛、そして地元の鹿児島を舞台に活動。

西田剛|株式会社SASAERU代表取締役

PROFILE

西田剛|株式会社SASAERU代表取締役 GO_NISHIDA

西田 剛(にしだ・ ごう)1986年鹿児島県出身。阪南大学より、2009年に横浜FCに入団。その活躍が認められ、2012年からアビスパ福岡に完全移籍し2013年シーズンまでプレー。 翌シーズン、愛媛FCへ移籍後は、キャプテン、副キャプテンを務めチームに貢献。その後2021年シーズンをもって愛媛FCを退団し、2022年1月14日、現役引退を発表。ポジションはフォワード。 現在は愛媛、そして地元の鹿児島を舞台に活動。

インタビュー:鈴木崇文・GO

話者:西田剛さん

編集:GO

第二話

【自分らしい”生き方”を創造する】

~現役時代における、周囲とのかかわり方が引き寄せた縁~

第二話では、剛さんの引退後の動きを聞かせてもらった。いったいどのようにして、セカンドキャリアのスタートを切ったのか。

引退した後は、どうされたんですか??

引退した後は、まず地元鹿児島に戻ったんです。

愛媛FCでは長くプレーさせてもらっていたこともあって、クラブに残る選択肢もいただいていたんですね。

ただ、そこに残るのではなく、違うことにチャレンジして新しい自分にも出会ってみたいし、これまでの縁で、いろいろお話をいただいていたっていうこともあって、一回その方向性(Jリーグとは異なる世界で仕事をすること)でがんばってみようと思ったんです。

それと実は、現役中から地元に、一般社団法人を立ち上げていたんです。これは、地元に貢献していきたいって想いがあって作っていたんですけど、生まれ育った場所で、自分の経験を届けるという意味でもサッカースクールをやるっていうことで。

そこに対してもご縁があって、手伝ってくれる方もいたんですね。

その中で高校の同級生の友人が、7~8年前から別でサッカーチームを運営していたんですけど、今後ジュニアユース(中学生年代)も作りたいっていう中で、自分の法人に参画した形でやっていきたいって話をくれたんです。

俺からしたら大丈夫??って思って。

その友人が頑張って大きくしてきたものを、実際本人とも何度も話をしてどういうポジションで今後やっていくかなどのコミュニケーションをとりながら、最終的に一緒にやっていこうとなったんですよ。

法人名は、一般社団法人G-THLEAP(ジースレープ)っていうんだけど、ここには今言っていたチーム、今は4種と3種の中学2年生の選手までがいて、ていう感じになってて、来年は3期生も入るから、ようやく全学年がいることになるんです。

そのチームと、地元のスクールと、薩摩川内市っていうところで、ストライカースクールとゴールキーパースクールもあってって感じでやっていますね。

で、ここからが今日の本題っていうかメインっていうか、なんだけど、、、

今は愛媛県で会社を立ち上げていて、背景にある(ZOOMの背景)SASAERUっている会社をやってます。こういう理念で。

※理念を見せるために、剛さんがヒョコっといなくなった瞬間。

SASAERUの理念は、 ”スポーツが持つ無限の可能性を活用し、「子供」「アスリート」、そして「地域」の未来に貢献する。それをまさに体現すべく、日々活動する剛さん。

俺自身、サッカーというスポーツに成長させてもらってきたから、地方にあるスポーツの地域課題を解決してきたい、スポーツをする環境をよくしていき支えていきたいと思っていて。

それには具体的な場が必要なんで、そういった意味で、今取り組んでいるのが、施設の指定管理をとりに行っているんですけど、そこを軸に環境を作って、自主事業っていう部分で地域に貢献していきたいという感じです。

それって、剛君はどういった形の関わりなんですか?株主がいてとか、ではなく、もともと構想を持っていた人が、剛君と一緒にやりたい!ていうことで進んできた感じですかね??

そうですね、ポジション的には、俺が代表取締役っていう形にはなるんだけど、おっしゃるとおりでってかたちです。もともとは、鹿児島に帰って活動しているときに一本の電話をもらったところからスタートはしているんです。

愛媛でこういうことをやりたくて、それには西田君の力も必要だ!みたいに言ってくれて。

ただ当時はまだ構想段階だったし、鹿児島での活動もあったから、すぐに一緒にって形にはならなかったんですね。

それがだんだん具体的になってきて、俺自身もやっぱり長くプレーさせてもらっていた愛媛への思いもあるから、一緒に進めていきましょうという形になったんです。なので今は、月の1週間は鹿児島で、3週間は愛媛でっていう活動スタイルになっていますね。

話を聞いていると、一般的な考え方(あくまで主観)って、すでにある箱(企業や団体やそれに準ずる組織)に、転職を通じて自分をあてはめていくケースが多いと思うんですけど、なんか剛さんの場合は、ありたい姿やこうしたい!という思いがあって、なんだかそれに対して状況が引きよってきている感じがするんですけど、そんなことありませんかね??

あ~、それはあるかもしれないですね。うん、あるかもしれない。もうね、縁ですよ、縁。ご縁でしかないって感じです(笑)

こんな縁、縁って言って、参考になる話ができてるか分からないですけど、本当に縁ですね。

やっぱり、これまでかかわらせてもらう中で、西田剛という人となりを知ってもらって、何かしようと思うときに、俺のことを頭に思い浮かんでくれているってことだと思うんですよね。それはやっぱりかかわりの中で生まれてきていることではあると思いますね。

剛さんの明るさ、前向きさが今のスタイルを引き寄せているんだなと強く感じた。多くの人に愛され、そして剛さん自身も多くの人を想い、関係を築いてきたからこそであろう。

プロサッカー選手という、注目度の高い職業でありながら、同時に強烈な孤独感も感じることが多くあるであろうなかで、周囲の人とのかかわりを大切にしてきたからこそ、未来志向なキャリアの歩み方ができているのだなと感じた。その姿勢は、見習うことばかりである。

最後の第三話は、これまでの経験から思う、Jリーガーのキャリアについてお話をいただいた。

そして、西田剛という人間の人生理念にも触れることができた。

第三話へ続く