JLINE NOTE

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2025.06.30

「ともしび」プロジェクト始動

~”できた”を灯し、自身と挑戦の文化を育てる
ともしびは、町田発の教育×スポーツプロジェクト。アスリート・学生・地域が連携し、運動を通じて「できた!」という成功体験と、自信の芽を育てる場を届けます。

【ともしびが生まれた背景】

FC町田ゼルビアでプロサッカー選手としてプレーしていた頃、入団当初はサッカースクールのコーチとしてや、試合後はふれあいサッカーなどで、子どもたちとふれあう機会がたくさんありました。
その中で感じたのは、子どもたちの目が本当にキラキラしていたこと。一緒にボールを蹴ったり、話したりする時間が、現役を引退してピッチレベルから離れた今、私にとってはすごく意味のあるものだと感じています。

引退後、アスリートバリューという会社を立ち上げて、Jリーガー向けのキャリア教育や、社会人基礎力の研修を行ってきました。
選手たちと向き合う中で、あらためてサッカーを通して育まれてきた「人間力」は、競技の枠を超えて社会の中でも十分通用するし、むしろ大きな強みになるんだと実感しています。

一方で、今の子どもたちを取り巻く環境を見ていると、運動や挑戦の機会がどんどん減ってきているのが現実です。
だからこそ、アスリートの経験や価値を、次の世代に還元する場をつくりたい。
運動を通じて「できた!」という小さな成功体験を積み重ね、自分を信じる力を育てられる場所を、地域の中に増やしていきたい。

そんな思いから、「ともしび」はスタートしました。

【プロジェクトの目的】

ともしびが目指しているのは、子どもたち一人ひとりの中にある「挑戦してみたい」という気持ちに、そっと火を灯すことです。

サッカーを通して学んできたことのひとつに、「自分を信じて一歩を踏み出すことの大切さ」があります。
でも、その一歩って、実はすごく難しい。失敗するかもしれない。笑われるかもしれない。
そう思って、なかなか踏み出せない子どもたちがいるのも事実です。

最近では、娯楽の多様化や社会全体で効率や結果が重視されるようになって、そもそもの運動機会や子どもたちが“安心して挑戦できる場”が少しずつ減ってきているようにも感じています。
もちろん、学校や先生方も日々、本当に大きな努力をされていて、子どもたちの成長のために全力で向き合っています。
だからこそ僕らは、その横で一緒に並走するような立場で、外から支える“もう一つの選択肢”になれたらと思っています。

スポーツって不思議な力があって、体を動かすことで、心も前に出てくる瞬間がある。
「やってみたら、できた!」
そんな経験が、子どもたちの中にある自信の火種に火をつけるきっかけになるんです。

僕らが届けたいのは、ただの運動体験じゃなくて、「またやってみたい」と思える気持ちそのもの。
その小さな“やってみたい”が積み重なって、やがて“自分ってこうありたい”につながっていく。
そんな未来の始まりを、一緒に支えていけたら嬉しいです。

【取り組みの柱(3本柱)】

ともしびの取り組みは、大きく3つの柱で構成されています。

1つ目は、町田市教育委員会からの委託事業で、町田市内のすべての小学校にアスリートや大学生を派遣する「学校訪問プログラム」。
体育の授業を通じて、“運動する楽しさ”や“挑戦する気持ち”を育む場所を届けに行っています。

2つ目は、地域の子どもたちを対象とした「スポーツイベントの開催」。
年に2回程度、子供達が“楽しい”や“もっと挑戦しよう”と思える場を作っていきます。
初年度に当たる2025年は年末に大きなイベントを実施する予定で準備を進めています。

そして3つ目が、「キャリア教育との接続」。
現役のJリーガーやアスリートが、どうして挑戦を続けているのか、自分と向き合って何を考えているのか、そんなリアルな声を届けていきます。子どもたちにとっての“憧れ”や“ロールモデル”となるアスリートがどんなことを考えているのか、どんな挑戦をして生きているのかを、少しでも子供達に伝えられる環境を作れたらと考えています。

【今後の展望】

まずは「町田モデル」として地に足をつけ、町田の子供たちがスポーツを通じて「楽しい」や「できた」と思える場所を作っていこうと考えていますが、町田市で実績ができてきた先には、他地域にも広げていき、「ともしび」を通じて子供たちの運動機会創出に寄与していこうと考えています。

ともしびが“点”ではなく“線”、さらには“面”になって、地域全体、日本全体に挑戦の火が灯っていくように——。
そんな未来を本気で描きながら、これからも動いていきたいと思います。

【支援の輪を広げる】

この活動は、私たちだけでは絶対に成り立ちません。

学校や先生方のご理解があって、子どもたちがいて、そして企業や地域の皆さんのサポートがあって、ようやく「ともしび」が形になります。

現在、協賛してくださる企業の皆様には、地域の子どもたちに“挑戦の機会”を届ける仲間として、ただの寄付やCSRではなくて、「うちの会社がこの学校に関わっているんだ」という誇りにつながるような関係性を築いていきたいと思っています。

今後、さらに多くの子どもたちへ“挑戦の火”を届けていくためには、引き続き皆様の力が必要です。

私たちの想いに共感し、一緒に未来を灯してくださる企業・団体・個人の方々を募集しています。
ご興味のある方は、下記までご連絡をいただけますと幸いです。

【連絡先】
株式会社アスリートバリュー代表取締役 鈴木崇文
メール:info@athletevalue.jp