JLINE NOTE
創業秘話。- Jリーガーの価値とは –
Jリーガーの価値とは
2020年2月、まだコロナが本格流行する前のこと。
新宿のとある飲み屋で共同代表の佐藤豪と2人で飲んでいたことがきっかけで株式会社アスリートバリューは始まった。
と言っても会社を作るまではそこからさらに2年以上かかっているのだが。
当時私は、Jリーグを引退して1年が経過したくらいの時期で、ようやく仕事に慣れてきたくらいの時期であった。
特に何か議題があったわけではないのだが、2人で話しているうちに、なぜ私が9年という年月選手を続けることができたのかという話になっていた。その時は、自分1人の経験からでは解が出せなかったのだが、周りの先輩たちの姿を思い浮かべたときに、共通している特徴がいくつか出てきたのだ。
要約すると、
・傾聴力(人の話を聞いて自分の中に取り入れることができる)
・PDCAサイクル(刻々と状況が変わる中でトライ&ドエラーを繰り返すことができる)
・受容力(起こった事象を受け入れて次のアクションを起こすことができる)
この辺りが特に強みとなっているのではないかという話だ。
自身の子供の頃や、学生時代のころを思い浮かべてみると、Jリーガーになる人は、体が強くて、足が早くて、めちゃくちゃ上手い人。そんな印象しかなかった。
しかし、プロの世界を体感して気づいたことは、競技力よりも人間力の方が大事だということ。もちろん、競技力も間違いなく大事だが、一握りの天才を除いたら、それだけでは長く現役を続けることはできない。
これは断言できると思っている。
そして、ここで挙げた周りの先輩たちに共通している特徴というのは、サッカー界、ピッチ外でも間違いなく活きてくるし、その人の強みになるものだな。そしてこれは、普段あまり表に出ない情報で、サッカー界以外の人に知ってもらうことで、新たな化学反応を起こすことが出来るのではないかという考えから今に至る。
今回立ち上げた「JLINE」というメディアでは、
Jリーガーには、
「これまでサッカーに取り組んできたことはピッチを離れても強みになるんですよ」
ファン・サポーター、そして、サッカー界以外の人には、
「実は競技力以外にもこんな魅力や強みがあるんですよ」
こんなことを知ってもらう場所を作りたい。そして、上述した、化学反応を起こせるのではないかという点と、元々私が感じていたセカンドキャリア問題を解決したいという思いを込めて立ち上げた。
Jリーガー1人1人にストーリーがあり強みがある。
それらを丁寧に掘り起こしていき、ここにしかないメディアをこれから作っていこうと思う。